レンタルとリースの違い
レンタルとリースの違いを説明するのは難しい。
なぜ難しいかといえば、似ているところがほとんど無いからだ。テレビと冷蔵庫の違いを説明しろと言われているようなものだ。全く違うものについてあえて違いを述べるのは困難だが、あたかも似たものであるかのように説明する事にする。
1.レンタルはその対象機が貸主の管理化にあり、一時的に不特定のユーザーが使用する。それに対しリースは、機種の選定や価格交渉からユーザーが行い、搬入した時から廃棄或いは解約されるまで、借主である特定の一ユーザーが管理する。
2.レンタルの料金は、使用した期間の対価だけ支払えばよいが、リースは基本的に契約期間中は解約できず、不要になろうとも全リース料を支払わなければならない。リース料の中には、物件代金、固定資産税、保険料等の、所有した場合と同じ費用の全額が含まれている。
といった説明がなされる事が多いが、これだけでは納得しずらい。現にレンタルであってもユーザーが機種を指定し、最初から最後まで、特定のユーザーが使用し、その期間中に物件代金その他の費用の全額以上を頂く事もある。
しかしその場合であっても、レンタルであってリースではない。
そもそも、レンタル料とリース料は算出方法が全く違う。
レンタル料の原価は、
物件代金 + メンテナンス費用 + 固定資産税 + 保険料
といったところで、その機械を仮に5年間使用するとして、その間の管理経費と利益、そして市場相場を考慮して各社独自に日極料金、月極料金を設定する。5年間で元が取れるかどうかは、レンタル会社の手腕にかかっていて、採算割れという事もよくある。
リース料の原価は、
物件代金 + 固定資産税 + 保険料 + 調達金利
といったところである。その機械を5年リースで契約するとして、後は上乗せ金利をいくらにするかだけで機械的に月額リース料が算出される。その契約に関しては、貸し倒れを除けば採算割れはありえない。他社との違いは上乗せ金利分だけである。
さらに両方に共通する項目の保険料も、内容は異なる。レンタル機にかけられている動産総合保険は、機械の時価を担保しているのに対し、リース機にかけられている保険は、残リース料しか担保されない。
つまり、盗難や全損事故の場合、レンタル機はその中古価格相当が保険金となるのだが、リース機は保険金が残リース料に充当されるだけである。
要するにレンタル業は、まさしく物の使用権を提供してその対価を頂くサービス業である。
それに対し、リース業は、物の賃貸の形式をとっているものの、本質的に貸しているのはお金であるから、金融業である。レンタル料は使用代金を「請求」するのに対し、リース料は立替分を月々「回収」しているのである。